月別アーカイブ: 2021年10月

今日の建築家③

【今日の建築家】

平田晃久

先日名工大で講演された平田晃弘さん。
生態系につながるような建築の概念を”からまりしろ”という言葉で捉えてます。子持ち昆布を例にすると、海藻が魚卵の・海底が海藻の、”からまりしろ”となり階層構造をなしています。
また、多様な人々が集う場所として”ひだ”をキーワードとしてあげており、生態系では平面が折り曲げられた”ひだ”が多いほど多様な生物が住まうように、”ひだ”を拡大して建築にしています。

大阪府出身
京都大学・大学院を卒業され、伊東豊雄建築設計事務所勤務後に独立。現在は出身校の京都大学教授です。平田晃久設計のカプセルホテルの1つが大阪にあり、大型看板を活用した建築となっています。

 

「Tree-ness House」
東京にある住宅・ギャラリーからなる複合ビル。
樹木の幹・枝・葉のように、ボックス・ひだ状の窓・植栽を階層的に組み合わせることで、樹木が空中に現れる領域をつくり内外の境界を曖昧にした建築です。人のためのやどりしろとも言えます。

 

「太田市美術館・図書館」
この建築は、5個の鉄筋コンクリート構造の箱と、その周りを回るスロープによってできています。箱の上にはたっぷりと土を入れ、緑を植えます。その結果全体としては建物と緑、人工と自然が混ざり合う丘のような風景が生まれます。

今日の建築家②

[今日の建築家]

ルイス・バラガン (Luis Barragan)

メキシコ、ハリスコ州出身。
独学で建築を学び、彼は設計図を書かず、
イメージでスケッチを書き、
それをアシスタントが図面化して建てたと言われています。

 

「サテライトタワー」

メキシコシティのランドマークにもなっているサテライトタワーは、
1957年に作られた作品です。
5本の塔で構成された不規則な塔は、見る位置や角度によって塔数が違うように見えたり、面や鋭角に見えます。
車で塔の周りを走り抜けることを想定して計算されているため、
塔の方が動いているような錯覚にさせます。

 

「ルイス・バラガン邸」

2004年に世界遺産に登録され、
彼自身の終の住処ともなった自宅です。
メキシコ伝統の閉じた住宅や、独特の色使いを愛しました。
彼はメキシコで生きる縁も大切にしており、
写真は建築家の安藤忠雄が「光の教会」で
インスパイアを受けたとも言われる自宅の空間です。

 

「ヒラルディ邸」

ルイス・バラガン最後の作品です。
この建築は「ルイス・バラガンの最高傑作」という人も多く、
世界遺産にも登録されています。

簡素で幾何学的なモダニズム建築の中に、
水・太陽の光・ピンク・黄色・紫・赤などの鮮やかな色彩を
建築に大胆に取り入れており、鮮やかな壁や空間が特徴的です。

中庭にはジャカランダの木があります。

バラガンは、このジャカランダの木に惚れ込み、ヒラルディ邸の設計を受けたと言われています。
この木が無かったら、傑作と言われるヒラルディ邸は存在しなかったかもしれません。

今日の建築家①

【今日の建築家】
隈研吾

神奈川県横浜市出身
隈研吾さんは、木材を使って”和”を感じさせる建築が特徴のひとつです。

「根津美術館」
エントランスを潜るとまず、竹林を思わせる軒下の小道が現れます。本館には、和風日本家屋を思わせる大屋根がかけられ、随所に”和”を感じさせる工夫がなされています。

「WE Hotel Toya」
洞爺湖のほとりにあった老人ホームを、隈研吾氏がスタイリッシュなホテルに生まれ変わらせました。ホテル内のレストランは、プリーツ加工が施された布によって、洞窟のような不思議な空間が創り出されています。

【おまけ】
「新風館」
再開発により、2020年に生まれ変わった新風館。訪れた際には、建築物を形成している素材・庭・アートにぜひ注目してください。

「COCON KARASUMA」
テラスには木のパネルの重なりで作られたWOOD-CLOUD、斜めに重なる木で作られた階段、雲を浮かべたような照明など、随所に木の動きを感じられる施設です。