こんばんは、広報メディア委員会、名古屋工業大学二年の芹川拓人です。
今回は、構造分野について書きたいと思います。
構造家、構造エンジニアと聞いてピンと来る人は少ないと思います。
佐藤淳さんや金箱温春さんと聞くと分かる人もいるのではないでしょうか。
今回審査員を務めてくださる金田充弘さんも構造エンジニアとして活躍されています。
一つだけ事例を紹介したいと思います。
多くの人が知っている、国立代々木競技場です。
国立代々木競技場の設計者は、丹下健三さんで、構造設計を担当したのは坪井善勝さんです。
丹下健三さんが提示した「吊り屋根方式」を実現しつつ、建物の形態の美しさも両立させるべく、坪井善勝さんを筆頭とした構造チームが活躍しました。
屋根形状の検討で行き詰った時に、当時28歳だった川口衞さんによって「セミリジッド・サスペンション構造」が発案され、屋根形状が決まりました。
当時の日本ではケーブル構造の事例は、福岡県の若戸大橋の一例のみでした。そういった状況の中で、試行錯誤を繰り返し、代々木競技場の構造を発案・実現したのはすごいの一言です。
ちなみに、川口衞さんは福井県出身です。
自分も福井県出身なのでそのことを知ったとき嬉しくなりました(笑)
最初に書きましたが、NAF2016では構造エンジニアの金田充弘さんが審査委員を務めてくださいます。
金田さんの紹介はNAF2016ホームページ:http://nagoya-archi-fes.com/home.phpからご覧いただけます。
構造エンジニアという立場から、建築家の方とは違った意見を聞くことができるのではないでしょうか。
次の担当は、渉外委員長の平林さんです。