スタディの魅力

水曜日、コラムの更新日です!
今日はSNS担当の田淵がお送りします。よろしくお願いします。

この間、西沢立衛さんの西沢立衛建築設計事務所スタディ集という本を読んで感じたことを話したいと思います。
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(文章量が少なく読みやすいのでおすすめ)

建築学科以外の方は「スタディってなんだよ」と思う方もいるかもしれません。

スタディとは一般にスタディ模型という、設計を行う際に設計内容を確認するために作る簡易模型のことです。
西沢さんはプロジェクトによっては数百個という膨大な量のスタディ模型を作成しているようです。これには本当に驚くばかりです。

僕はスタディの方法としては大きく分けて2パターンあると思います。

1つめは、初めに敷地や施設に合った簡単なボリュームを1つ設定し、そこから出てくる問題を少しずつ改善していく方法。
2つめは、まず初めにいくつかの簡単な案やコンセプトを出し、それぞれスタディを重ねて、最適な案を1つに絞ります。そして、その一番よい案をさらにスタディしていく方法。

「いや、自分の設計方法は全然違うんだけど……」という人は教えてください。

また、学生と建築家ではスタディに関してスタディ模型の数以外にも大きく違う点があります。

学生は模型費用や時間を割くことを恐れて、初めのスタディ模型に新しく決まったことを付け加えていくことが多いようです。
対して、建築家は少しでも形を変えるだけでも新しく模型を作ります。
そうすることで、前に作った模型を残すことができます。

前のスタディを残すメリットは大きいです。
なぜなら、比較ができるから。

そもそも建築には最適解というものがなく、改善した案の方が必ずよいということはありません。

少し前に自分が何を考えていて、今なにが変わったのか把握するためにもスタディを残してみてはどうでしょうか?

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名工大2年では美術館の設計課題が出されています。(実はあさって提出だったりする)
これは今回のスタディを並べたものです。

残しておいて後で並べるとなんか楽しくないですか?

これを読んでくれた方々が「スタディって大事だな」とか「面白いかも」と思ってくれたことを願って今日のコラムは終わりたいと思います。