恩師

題名.恩師

はじめまして!名古屋工業大学1年の岸夕海です。ついこの間、入学式があったと思えば、もう1年生も終わりがけです。振り返るといろんな事がありましたが、今回は入学前に戻って高校の話をさせて頂きたいと思います。私がお世話になった顧問の先生とのお話です。

私は、工業高校の建築科出身です。建築研究部に所属し、コンペや様々なプロジェクトに参加していました。1年生のとき、部活に入部してすぐ顧問の先生に進路を聞かれ、名工大に行きたいです。と答えると、実力もわからんような人に受けさせる訳にはいかん。と言われたことをよく覚えています。

工業高校はセンター入試を受ける事が難しく、進学する子は指定校推薦やAO入試を受ける事がほとんどです。10月末にAO入試の結果が出る名工大では、もし受験に失敗した場合、他の学校の出願に間に合わず、一次の就職試験も終わっている為、行くところが無くなってしまうことを考慮して下さったのだと思います。

そこから顧問の先生との闘いは始まりました。笑
‘岸に名工は無理やぞー。’ ‘いや、行きます。’ ‘そんなんじゃ名工行けやんぞー。’ ‘いや。行きます。’と冗談半分によくこんな会話をしていました。途中からはもう意地です。笑
先生がここまで言うのも無理はなく、名工大のAO入試は8月下旬に2日間、プレゼンテーション・即日設計・講評があり、10月上旬に即日設計の手直し (模型や新しい図面を描いてもよい) 提出・面接があります。実際受けてみると、かなりハードでした。

2年生の終わり頃、闘いにも少し変化が見えてきて、他のプロジェクトと並行しながらですがAO入試の準備を始めることになりました。

3年生になった私は、受験を控えているのでコンペに提出する作品を早めに完成させる予定でしたが、なかなか思うように進みませんでした。コンペの作品は未完成、試験のプレゼンテーションの練習は1度も出来ないまま受験前日になりました。どれも中途半端で、精神的にもかなりきていた私に、顧問の先生がかけて下さった言葉があります。

‘いつもの服を、いつもより少しちゃんと着るだけでいい。’
初めは何のことかよく分かりませんでしたが、話を聞くと、‘タキシードとかドレスみたいに着飾る必要はなくて、いつも通りでいい。いつもよりちゃんと着るって言うのは、いつもより言葉遣いを丁寧にするとか、そういうちょっとした事。背伸びせんくても充分大丈夫。’ いつも近くで見てくれていた先生に言って頂けたからこそ、自分の自信になる言葉でした。そのおかげもあり、受験当日は落ち着いて笑顔で臨む事が出来ました。

顧問の先生との出会いは、私の人生を変えるほどの大きなものだったと思います。私もいつか、誰かにとってそういう存在になれたらいいなあと思っています。

長々と書いてしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!