環境は自らの手でつくるもの

おはこんばんちは!
副代表の山口裕太です。

僕自身こうやってコラムを書くのは実は初めてではなくて、2回目なんです。
去年の2月、NAF2017の会場委員会副委員長としてコラムを書きました。
「今考えていること」と題して、2年生の設計課題を振り返りながら、3年生に向けた意気込みを綴りました。端的にまとめると、3年生の1年間で徐々に自分の建築観を確立させたいというものです。良かったら読んでみてください。

その時の自分の意気込みに応えるとすると、3年生の1年間で取り組んできた設計課題を通して、ぼんやりと、でも確実に、自分なりの建築に対する思想や建築観が形成されてきていると感じています。
特に、今までの設計課題をまとめるポートフォリオを作っていく中で、そういったことを強く感じました。
研究室に配属され、卒業論文や卒業設計に取り組む今年は、さらに興味を追求して、自分の建築観を深めていきたいと思います。

しかし、今回の本題はそこではないので話題を変えます笑

僕は、この3年間、NAFの一員として活動してきました。
特に最後の1年間は、副代表という団体を動かしていく立場でもありました。
これまでの活動を振り返ってみて、思うことがあります。

こういった学生団体の存在意義についてです。

全国各地に、大なり小なり、NAFのような地域単位での建築学生団体が存在し、大学間を超えた交流や活動がなされています。

このような学生団体が生まれる一つの大きな理由として、大学内に閉じこもるのではなく、大学外にも学びを求めている学生が少なからずいるということが挙げられると思います。
大学内での限られた学びだけでなく、他大学の学生ともつながりを持って交流を深めつつ、より広い視野で建築を学んでいきたい、社会と接続していきたいというようなモチベーションが根底にあるのだと思います。

つまり、現状自らの置かれている環境に、何らかの不満や、もっとこうありたいという思いを抱く人たちが、周りの学生を巻き込み、自分たちの手で新たな環境を作り上げていくわけです。

ここにこそ学生団体の存在意義があるのだと思います。
利潤を追求する企業とは異なり、学生団体は自分たちのやりたことを実現させるための団体です。

しかし、活動が拡大していき、活動期間が長くなってくると、気づかぬうちに一番最初のモチベーションが薄れ、自分たちがやりたかったはずの活動が、いつしかやらなければいけない作業に変わってしまいがちです。なぜこの活動をしているのか、何のためにこの活動をしているのか、そういった疑問を抱くことなく、いつのまにか惰性で活動が行われるようになってしまうのです。
そうなってしまうと、団体の存在意義さえも危うくなってきます。

ともすればNAFもこのような事態に陥りかねません。

そうなってほしくない、NAFをより良い団体にしたい、中部の建築学生にとってより良い環境でありたいという想いで1年間副代表を務めてきました。

副代表という立場上、NAFの中でフレキシブルに様々な活動を起こしていくことができます。柔軟なフットワークで団体外とつながりを持ちつつ、団体内にそれらを接続させて新たな活動を起こしていくことを考えて動いてきました。

そこには、確実にNAFを自分の手で作り上げていくんだという意識がありました。

大事なのは、自分たちの環境を自分たちでつくっていくという意識です。

これは、何も学生団体を運営することだけに言えることではありません。

何か新しくやりたいことがあっても、現在の自分の置かれた環境を言い訳にして、一歩踏み出すことをやめてしまうのは、自分の成長を止めてしまうことです。

自分が台風の目となって周囲を巻き込み、新たな環境を作り出していくことが大切で、そういう人が社会をも変えていくのだと思います。

そして、そうやって生まれた新たな環境も、永遠のものではなく、いつしかまた新たな環境に更新されていく。そうやって社会が移り変わっていくのではないかと思います。

NAFという学生団体の存在も、中部の建築学生にとっての、一つの環境であると捉えることができます。

これからのNAFには、毎年更新され続ける環境であってほしいと思います。
毎年メンバーが入れ替り、時代も移り変わっていくなかで、必ずしも同じ活動を継続する必要はありません。毎年毎年、その時のメンバーが、自分たちで考え、議論し、自分たちの手で新たな環境を生み出していってほしいです。

NAFのコンセプトの一つである「中部建築界の活性化」とは、例えばそういうことなのだと思います。